市指定天然記念物
阿刀明神社の社叢(あとみょうじんしゃのしゃそう)
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名称 阿刀明神社の社叢(あとみょうじんじゃのしゃそう)
指定年月日 昭和49年2月18日
概要 主要樹木の胸高幹囲 
タブノキ・3.62m 
コウヤマキ・2.57m 2.20m
スギ・3.41m
所在地 安佐南区沼田町阿戸殿山4301 山御所阿刀明神社境内
 阿戸は、山間の平地に広がる水田の中にぽつりぽつりと人家のある閑静なところで、勇壮な神楽舞の伝わる里としても知られています。山の麓にある山御所阿刀明神社は、「村の鎮守」の趣を昔のままにとどめており、社叢にはたくさんの巨樹がうっそうと茂っています。
 この阿刀明神社は、天保8年(1837)に、古くからあった阿刀明神と宇豆八幡とが合併されたものと言われています。この時新社殿が建立され、神域にスギ、ヒノキ、モッコク、コウヤマキなどが植えられたと伝えられています。おそらくその時のものと思われる木々は、150年の時を経て今は立派な大木となり、鎮守の神を大切に守ってきた人々の心をしのばせます。
 社叢には、植林されたものの他にタブノキ、シラカシ、ツクバネガシ、サカキ、リンボク、カクレミノなど、この地域にもともと生えていた広葉樹も多く見られます。なかでも社叢の隅にあるタブノキは見事なもので、県下でも有数の巨樹だと言われています。
 また、密生するこれらの木々の下は薄暗く、ベニシダ、ネザサ、ミヤマフユイチゴ、ヒメヤブランなどが人が容易に踏み込めない雰囲気を作りだしています。

「広島市の文化財」広島市教育委員会編より。
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