市指定重要無形文化財
五日市十二神祇神楽(いつかいちじゅうにじんぎかぐら)
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名称 五日市十二神祇神楽(いつかいちじゅうにじんぎかぐら)
指定年月日 平成19年5月28日
所在地 佐伯区五日市六丁目 五日市芸能保存会

 天保年間(1830〜44)に、祖先数名の人々が、山田村(現、広島市)社人山田加賀守から十二神祇系の神楽を伝授され、現在まで受け継がれてきたと言われています。  
 
 五日市八幡神社(五日市駅前二丁目)の秋祭りは、10月第2日曜日に行われます。五日市神楽は、その前夜祭で奉納されます。

 演目は、「へんばい」・「煤払い」・「所望分け」・「合戦」・「薙刀舞」・「四天」・「王子」・「つり」・「せき(荒平)」・「鯛つり」・「杵築」・「はた舞」・「火舞」・「やまたの大蛇」などです。かつては、神楽の演目の間に花火(吹火)が行われていました。

■豆知識■

神楽
 神楽は、古くから宮廷で行われてきた御神楽と、民間で行われる里神楽の二つに分けられます。沼田町の阿刀神楽や西原の十二神祗神楽は里神楽に入り、中国地方一帯に伝承される出雲神楽の流れをくむものといえます。このような里神楽は、神社の境内に舞殿をしつらえ、神への祈りや感謝を込めて奉納されるのが普通で、娯楽の少なかった時代には、全村あげて楽しむ大きな年中行事のひとつでした。舞の合間には「吹き火」などの花火のわざを競いながら、燃え上がるかがり火のもと、夜通し舞い明かすのが常でした。観覧する人々も、それぞれごちそうや酒肴を持ち寄り、夜を徹して楽しんだと言います。

「広島市の無形の伝統文化財」広島市教育委員会編より文体変更。 
「広島市の文化財」広島市教育委員会編より抜粋。
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