市指定天然記念物
可部町中野の千代の松(かべちょうなかののちよのまつ)
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名称 可部町中野の千代の松(かべちょうなかののちよのまつ)
指定年月日 昭和59年3月19日
概要 クロマツ 樹高9m 根廻り3.12m 胸高幹囲2.6m
枝張・東西17m 南北11m
所在地 安佐北区可部一丁目936-1

 ひっきりなしに車の流れていく国道54号線沿いにあるこのクロマツは、樹高9mとあまり高くはありませんが、敷地内いっぱいに枝を張った姿は大変立派なものです。
 地上1mあたりから大きく東西に分かれた枝は、猿が大きく左右に手を開いたような形になっています。このような樹形を「猿猴づくり」と言い、その姿を保つためには、ひんぱんに剪定を行ったり、長く伸びた枝が地面に接しないように石柱で支えたりするなど、常に行き届いた手入れを行うことが必要です。
 昔、太田川を利用した舟運が盛んだった頃、この地には船問屋の屋敷があったと言われ、当時このマツは「大下屋敷の松」という名で親しまれていたと言うことです。その後、大正時代に入って、当時の可部町長がこのマツを“可部八景”のひとつに選び、「千代の松」と歌に詠んで以来、この名で呼ばれるようになったと言われています。


「広島市の文化財」広島市教育委員会編より。
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