市指定天然記念物
中の森八幡神社のアラカシ(なかのもりはちまんじんじゃのあらかし)
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名称 中の森八幡神社のアラカシ(なかのもりはちまんじんじゃのあらかし)
指定年月日 昭和50年4月14日
概要 樹高約22m 根廻り5.2m
枝張・東10.8m 西12m 南9m 北11.4m
所在地 安佐南区沼田町吉山2914 中の森八幡神社

 安佐南区沼田町と佐伯郡湯来町との境には、高さ1000m近い東郷山がそびえています。中の森八幡神社はその麓にあります。
 神社の石段の両側には、アラカシ、ヤブツバキなどがうっそうと茂る常緑広葉樹林が広がり、大人ひとりでは抱えきれそうもない大木もたくさんあります。中でも境内の西側にあるこのアラカシの大木は胸高幹囲が5m以上もあり、かつては地上から1.5mのあたりで6本に分かれ、大きく枝を広げた見事なものでした。今では、平成3年の台風19号の影響で6本の幹のうち2本が地上5mのあたりで折れ、姿が変わってしまいました。
 アラカシは、「棒ガシ」という呼び名で生垣に使われていることでもわかるように、主幹がまっすぐに伸びる性質を持っています。この木のように低い位置で六方に枝分かれするのは、大変珍しいことです。
 ちなみにアラカシは、日本南西部より遠く中国、ヒマラヤの暖帯にかけて広く分布しています。広島市内でも山の麓や河畔などのよく肥えた土地に、ごく普通に見られますが、この木のように根元の直径が1.6mにもなるほどの巨樹はめったにありません。


「広島市の文化財」広島市教育委員会編より。
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