市指定天然記念物
峠八幡宮のオオツクバネガシ(たおはちまんぐうのおおつくばねがし)
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名称 峠八幡宮のオオツクバネガシ(たおはちまんぐうのおおつくばねがし)
指定年月日 昭和51年5月17日
概要 樹高約22m 目通り幹囲4.45m 
枝張・西5m 南8m 北9m
所在地 安佐北区可部町大林上草田506 峠八幡宮境内

 峠八幡宮は、白木山のふところに抱かれた戸数十数軒という小さな集落の鎮守社です。小さな拝殿、本殿のある境内のまわりには、オオツクバネガシ、タブノキ、ヤブツバキなどの常緑広葉樹が茂り、その中でもひときわ大きなこのオオツクバネガシが目を引きます。
 太い幹には地上から2〜3mで大きく2本に分かれ、さらに上にいくに従って枝分かれを繰り返し、見事な樹形を作っています。また、根元から枝分かれした部分の少し上あたりにまで達する大きな割れ目や太い幹にツタやカズラを這わせた様が、古木の風格を感じさせます。
 ツクバネガシは県内各地に割合多く見られますが、オオツクバネガシの分布域が狭く、珍しい種類です。また葉の形などが、アカガシとツクバネガシの中間的な姿を備えていることなどから、両種の雑種と見られています。
 県内一のツクバネガシは佐伯郡佐伯町の速谷(はやたに)神社にありますが、峠八幡宮の木はこれと比べても全く見劣りしません。オオツクバネガシとしては県内一の巨樹と言えます。


「広島市の文化財」広島市教育委員会編より。
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