市指定重要有形文化財 
東照宮御供所(とうしょうぐうごくうしょ)
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名称 東照宮御供所(とうしょうぐうごくうしょ)
一棟(付)脇門一構
指定年月日 昭和53年2月13日
概要 御供所 桁行8.969m、梁間8.212m、入母屋造、本瓦葺
脇門 桁行5.636m、三間一戸棟門、本瓦葺
所在地 東区二葉の里二丁目1-18
 御供所と言うのは、神に供える酒食を調えるための場所のことです。
 この建物は、全体としては江戸時代初期の書院風の外観を持ちながら、床の間の構えなどに桃山時代の様式を一部残した造りとなっています。内部は当初四室に仕切られており、方一間(約1.8m四方)の上段の間があったようですが、戦災などにより建具や天井を失い、戦後には間仕切りも変更されて七室となっています。このように独立して建てられている御供所が今も残っている例はあまりなく、全国の東照宮の中でも珍しいものです。御供所に接する脇門は、東照宮の別当寺である松栄寺側に開く門です。簡素な構造ですが、材が太く、どこか無骨で豪壮な感じがあります。戦国時代の後、あまり時を経ていない建築時代をよく表していると言えそうです。

「広島市の文化財」広島市教育委員会編より。
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