市指定重要有形文化財 
東照宮唐門及び翼廊(とうしょうぐうからもんおよびよくろう)
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 社殿の前に翼廊をからませた唐門を配置するのは、日光東照宮に見られる形式で、広島の東照宮もこれにならったものでしょう。
 唐門は、唐破風造りの屋根に代表されるように、細部の造りなどが禅宗様でまとめられています。破風の部分には透かし彫りなどの手の込んだ彫刻が施されています。また、彫刻部分は極彩色に彩られ、その他の部分には朱漆を塗って仕上げたあとが見られます。これらの華やかな造りは、江戸時代初期の特徴のひとつです。翼廊は、門と対照的に和様を基調とした簡素な造りになっています。唐門の左右十間(約18m)もの堂々たる規模と、これだけの古さを持つ建物は全国的にみても少なく、大変貴重です。
名称 東照宮唐門及び翼廊
(とうしょうぐうからもんおよびよくろう)
指定年月日 昭和50年9月22日
概要 唐門 一間一戸向唐門、本瓦葺
翼廊 東西とも桁行十間、梁間一間、一重、切妻造、桟瓦葺
所在地 東区二葉の里二丁目1-18

 

「広島市の文化財」広島市教育委員会編より。
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