小林遺跡(こばやしいせき)
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▲建て替えられた家(A地点第7・8号住居跡)
▲家の跡から出土した甑型土器(こしきがたどき)
なまえ 小林遺跡(こばやしいせき)
時代は? 弥生時代後期(今から約1800年前)
どんな遺跡? 集落跡、墳墓群
 小林遺跡は小高い丘の上に作られた弥生時代のムラの跡です。おそらくこの遺跡の南を流れる高井川沿いの小さな田畑を耕した人たちのムラであったと考えられます。この遺跡にはA地点、B地点の二つのムラが見つかっています。A地点は一時期に建てられた家が最大7軒と比較的大きなムラで、その家も何回か建替えられていました。ムラがある程度長い期間続いたと考えられます。それに対して、B地点は家が2軒でしかも明らかな建替えの跡は見つからず、比較的小さく、短い期間しか続かなかったムラのようです。
 また、B地点では溝状遺構などで丘の上を区切って作られた墓地の跡も見つかっています。穴を掘っただけの土壙墓が中心で、副葬品もなく明らかな身分差のない、この時代の集団墓地の代表的な例の一つです。
主な遺構 A地点 竪穴住居跡17軒、掘立柱建物跡1棟、テラス状遺構1か所、土坑2基、土壙墓1基、貝塚1か所
B地点 竪穴住居跡2軒、土坑2基、土壙墓6基、土器棺墓1基
主な遺物 A地点 弥生土器、鉄器(斧・鎌・鏃)、石包丁、砥石
B地点 弥生土器
【場所】

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