木ノ宗山(きのむねやま)城跡
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なまえ 木ノ宗山(きのむねやま)城跡(木ノ宗山古城跡)
所在地 広島市東区福田、安佐北区小河原町
時代は? 中世
どんな遺跡? 山城
 城跡は、木ノ宗山山頂を中心に東西方向の尾根上に位置しています。
 本城跡の西を除く三方向は、小河原川と三篠川によって囲まれ、西側は鞍部となっており、木ノ宗山塊が独立した地形となっています。郭は、標高210m辺りから頂部にかけて、ほぼ東西方向に配置されており、全体で25あります。これらの郭配置から山頂郭群、東側郭群、西側郭群の三つの郭群に分けることができます。山頂郭群は、木ノ宗山頂部周辺にあり、堀切を挟んで西側に二つ、東側に三つの郭を配しています。最高所には石垣が残存し、東端部の郭には、土塁が若干残存しています。東側郭群は、山頂郭群の東方約400mにあり、六つの郭が飛び石状に配置されています。西端の郭の両側は二条の堀切が設けられ、東側最先端の郭には土塁が残存しています。西側郭群は山頂郭群の西方約300mにあり、他の郭群よりも狭小な13の郭から構成されています。
 なお、木ノ宗山中腹には、銅鐸、銅剣、銅戈(重要文化財)出土地があります。

「広島県教育委員会『広島県中世城館遺跡総合調査報告書 第1集』1993より転載
【略測図】

▲山頂郭郡・西側郭郡



▲東側郭郡


「広島県教育委員会『広島県中世城館遺跡総合調査報告書 第1集』1993より転載
 
山城ってなあに?(歴史の扉第9号)
 

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