上ヶ原遺跡発掘調査日誌

 上ヶ原遺跡は、安佐北区可部の市街地から北西へ約1.5km離れた丘陵上にあり、弥生時代の集落跡として発
掘調査を開始しました。可部地域は広島市北部の中心として古くから栄えたところで、そのルーツを紐解く新た
な発見が期待されます。
 この遺跡の発掘調査は、砂防工事に先立って行うものです。


<2007年8月10日>

tyousamae
遺跡は標高140m前後の丘陵上にあります(上の写真中央の木が伐採されたところ)。すぐ近くまで住宅地が迫っています。(写真手前が西)
調査開始 器台出土
発掘調査は梅雨が明けた7月23日に始まりました。暑いさ中の発掘調査。皆さん、身体に気を付けて頑張って下さいね! さっそく土器を発見。山陰系の鼓形器台と呼ばれる土器です。昨年まで調査したトンガ坊城遺跡でも、鼓形器台ほか山陰系の土器が数多く出土したことが想い起こされます。