衣―身にまとう

 布を使った衣類の源流は、弥生時代にあります。糸を作るには、カラムシに代表される植物と、その繊維をよって糸にする紡錘車(ぼうすいしゃ)という道具が必要です。植物を水に浸けて皮をはいでから乾燥させた後、紡錘車を使ってより、糸にします。そして長時間かけてはた織りをして、丈夫な布を作っていくのです。当時の中国の歴史書である『三国志』魏書東夷伝倭人条(いわゆる「魏志倭人伝」)には、倭人の男性は横幅衣(おうふくい)、女性は貫頭衣(かんとうい)を着ているとのっています。

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