■最初の土器

米づくりとともに伝わった土器 −遠賀川式土器(おんががわしきどき)−

 弥生土器は、縄文時代以来の土器作りの技術の上に、米づくりとともに朝鮮半島から伝わった土器の影響が加わって生まれた土器です。本格的な農耕を営むようになった人々の手による最初の弥生土器は、北部九州で生まれました。
 この土器によく似たものは、本州北端までの各地で見つかっています。これらは、遠賀川式土器と呼ばれ、ここ広島市では東区の中山貝塚(なかやまかいづか)、佐伯区の和田1号遺跡などで発見されています。各地の遠賀川式土器は、形や模様に大きな変化が見られないことから、弥生文化が短期間の内に伝わったと考えられます。

×閉じる