■木の宗山(きのむねやま)青銅器発見地 東区福田の木の宗山中腹にある巨石、烏帽子岩(えぼしいわ)の下から1891年に青銅器が発見されました。その種類は、銅鐸・銅剣・銅戈で、それらが一カ所で見つかるのは、全国的にも珍しい例です。銅鐸には、奇怪な眼を表した邪視紋(じゃしもん)や横帯紋(おうたいもん)といった模様が施されています。このうち横帯紋は北部九州と関連があるようで、佐賀県安永田遺跡(やすながたいせき)の鋳型にもこの模様が見られます。また、1998年11月には佐賀県吉野ヶ里遺跡(よしのがりいせき)で横帯紋を持った銅鐸が見つかりました。このことから、木の宗山の銅鐸は北部九州で生産されたと考えられています。 (東区 県史跡 木の宗山銅鐸銅剣出土地(きのむねやまどうたくどうけんしゅつどち)) ※転載禁止 |