■はじめに

 3世紀中頃に奈良盆地に突然出現した、山と見まがうほどの巨大な墓、それが「古墳」です。
  古墳の築造は、やがて全国に広がり、その後7世紀代まで続きました。この約400年間こそが「古墳時代」です。
  古墳時代は、列島の各地でムラが集まってクニが誕生した弥生時代と、律令国家が完成した奈良時代とをつなぐ、まさに日本の国の基礎が徐々にできあがった時代でした。そして、わたしたちの郷土ひろしまのルーツともいうべき、「安芸国(あきのくに)」がその姿を現したのも、この時代だったと考えられています。
  広島市域で発見された古墳時代の品々をとおして、ひろしまの古墳時代と安芸国の成立にせまります。

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