■解説 〜古墳時代とは?〜

 定型的な前方後円墳=箸墓古墳の誕生以降、続々と造られた各地の有力者の墓が古墳です。
  その古墳が造られた時代を古墳時代と呼んでいます。この古墳時代を、前期、中期、後期の3期区分に従うと、時期ごとに特徴を見ることができます。
  この時代を通じて、農業・手工業生産が著しく発展し、特に鉄製品の普及は大規模な土木工事と未開地の耕地化を可能としました。手工業分野では大陸からの渡来人による技術の導入が大きな進展をもたらしました。こうした生産の基盤はヤマト政権を中心に主導され、それらの軍事的経済的背景のもと地方の勢力を圧倒していったと言われています。特に6世紀頃には大王家を中心に絶対優位を確立し、次の律令国家形成への道が開いていきます。なお、ヤマト政権の成立と、全国的な前方後円墳の出現及びその広がりが密接に関係しているとする意見が有力で、このことから、この政権は近畿地方だけでなく、各地の豪族をも含めた連合政権と考えられています。

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