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中小田(なかおだ)第1号古墳 (国指定史跡)(安佐北区 口田南町)

 中小田第1号古墳は、太田川に沿って南から北にのびた標高97mの丘陵上にある、全長約30mの前方後円墳です。周辺の平野部との比高差は約70mで、古墳からは太田川下流域一帯を見渡すことができます。竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)を埋葬施設とし、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)や車輪石(しゃりんせき)などヤマトとの関わりを示す副葬品が見つかるといった特徴から、ひろしまにおける初期の定型的な古墳と考えられています。この第1号古墳を含む中小田古墳群は、平成8年に国史跡に指定されています。

 

■出土品

●斜縁獣帯鏡
保存・転載禁止

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●車輪石(しゃりんせき)

車輪石は、古墳時代前期に作られた緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)や珪板岩製(けいばんがんせい)の腕輪です。弥生時代のカサガイやオオツタノハガイ製の腕輪をまねて作られたものですが、実用品としてではなく、宝器であったと考えられています。

 

●短冊形鉄斧
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●有袋鉄斧
保存・転載禁止

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