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弘住(こうずみ)第3号古墳 (安佐北区口田南)

 太田川東岸の標高33mの低丘陵先端部に位置する、直径約25mの円形の墳丘で、墳丘の両側には幅約5mの突出部をもちます。周辺の平野部との比高差は約20mで、眼前すぐに太田川が流れています。埋葬施設は割石(わりいし)と河原石を使って築かれた竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)で、中から31点もの鉄鏃(てつぞく)や鉄槍といった武器類、鉄斧(てっぷ)・やりがんな・刀子(とうす)状鉄製品・やす などが出土しています。
  なお、同じ丘陵上には全長約40mの前方後円墳である第1号古墳があります。発掘調査がされていないため時期は不明ですが、前期のものと推定されています。

弘住(こうずみ)第3号古墳主体部

 

■出土品

●鉄槍

●鉄鏃(てつぞく)型鉄製品
 実用品ではなく儀式用の祭器と考えられています。

●鉄鏃(てつぞく)

●やす
 魚などを突き刺して捕る道具です。

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