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成岡(なりおか)第3号古墳 (安芸区中野東)

 瀬野川南岸の標高64mの丘陵先端部に位置する、長径約14m短径約12mの円墳です。周辺の平野部と比高差は約40mで、瀬野川流域で最大の平野部である中野・畑賀地区が一望できます。埋葬施設は木棺を囲い込む木郭を備えたもので、鉄剣・鉄鏃(てつぞく)・やりがんなが出土しています。また、墳丘の周囲からは古墳を囲むように9 基の墓穴が見つかりました。これらは、古墳に埋葬された人物と関係の深い人達の墓と考えられます。

成岡(なりおか)第3号古墳主体部

 

■ 出土品

●鉄剣

 

●やりがんな
 材木を削り、表面をなめらかにする道具(かんな)で、仕上げに使われました。刃先は槍状に尖(とが)り、この刃先で少しずつ木材の表面を削り平坦にしていきます。

 

●鉄鏃(てつぞく)

 

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