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■地蔵堂山(じぞうどうやま)第1号古墳(安佐北区落合)

 太田川東岸の標高約55mの丘陵上に位置する、東西約17m、南北約14mの方墳です。周辺の平野部との比高は約30mで、古墳からは対岸の緑井の平野部や可部の平野部まで見渡すことができます。埋葬施設は素掘りの墓穴に木棺を据えたもので、棺内と考えられる位置から素環頭大刀(そかんとうたち)・鉄刀・鉸具(かこ:馬具の一種)・針・有孔円盤が、棺外に置かれたと考えられる位置から鍬先・鏃・鉄斧・鎌・刀子状鉄器が出土しています。

地蔵堂山第1号古墳主体部(財団法人広島県教育事業団写真提供)
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素環頭大刀及び復元品 地蔵堂山第1号古墳(安佐北区落合)
(広島県立歴史民俗資料館所蔵)

 素環頭大刀とは円環状の束頭(つかがしら:刀を持つ柄の先)を持つ大刀のことです。
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