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■新宮古墳(広島市指定史跡)(安芸区船越)

 岩滝山の南麓の標高25mの高台に位置する古墳です。墳丘は削られていますが、大きさは現状で直径10.4m、高さ3.2mあります。古墳からは海田湾を一望することができます。埋葬施設は横穴式石室で、石室は全長約6.6m、うち玄室の長さ約4.2m、幅約1.5m、高さ約2.0mです。石室からは須恵器・首飾り・耳環などが出土しています。被葬者は平地の少ないこの辺りにあって、海上交易などを経済力の基盤とした有力者と考えられています。なお、新宮古墳は昭和58年に広島市の史跡に、出土品は平成16年に広島市の有形文化財に指定されています。

 

■出土品

●首飾り(広島市指定重要有形文化財)
 遺体の頭が置かれていたと考えられる敷石の下から出土しました。勾玉はヒスイでできており、上部に線が彫り込まれています。また、切り子玉は水晶でできており、豪華なつくりです。

 

●耳環(広島市指定重要有形文化財)
 純度の高い銀でできています。

 

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