×閉じる

■和田古墳(佐伯区利松)

 石内川東岸の標高約24mの低丘陵に位置する古墳です。削平されていたため遺構の保存状態がよくありませんでしたが、直径約10mの円墳と考えられます。周辺の平野部との比高差は約10mで、古墳からは八幡川と石内川の合流点付近の肥沃な沖積地を見渡すことができます。埋葬施設の大部分は削平されていましたが、その残存状況から横穴式石室で、石室は全長6m、うち玄室の長さ4.7m、幅1.6m程度の大きさであったと考えられます。須恵器などのほか、轡(くつわ)・鞍(くら)・鐙(あぶみ)などの馬具類が出土しています。周囲からは古墳時代のムラの跡(和田1号遺跡)も発掘されています。

 

■出土品


●鉄鏃
 やじりの形が逆三角形のものと、細長く先に小さな刃がつくものがあります。

 

●柄金具
 鞘の端につけた金具です。

●鍔

●石突
 矛の石突と考えられます。

 

×閉じる