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■上ヶ原第34号古墳(安佐北区可部)

 福王寺山の南側の標高約132mの緩斜面に位置する10.3m×7.8mの円墳です。周辺の平野部との比高差は約100mで、古墳からは可部の平野部や太田川を一望することができます。埋葬施設は横穴式石室で、石室は全長約7.0m、うち玄室の長さ約4.5m、幅約1.0m、高さ約1.2mです。須恵器や土師器の他、鉄製紡錘車(ぼうすいしゃ)、馬具などの鉄製品、耳環などが出土しました。出土品の時期や出土状況から、少なくとも2回の埋葬があったと考えられます。

 

■出土品

●鉄鏃

 

●刀子

●鍔

●帯金具

●鉄製紡錘車
 鉄製紡錘車は6世紀後半にあらわれたとされ、畿内政権の管理のもとで行われた布生産との関わりが考えられています。

●耳環

 

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