■解説 〜仏教の勃興〜

 6世紀に大陸から伝わった仏教は、次第に人々の信仰を集めました。古墳の築造が制限されるようになった7世紀後半になると、畿内では豪族による寺院の建築が大変盛んになりました。安芸を含む各地域でも、この時期の寺院が発掘調査により確認されており、豪族の権威を示すものが古墳から寺院へと移り変わっていくことを表しているのではないかと考えられています。
 広島市内では、安佐南区山本から7世紀中葉のものと考えられる瓦などが見つかっています。また、奈良時代になると仏教は国家仏教として位置づけられ、各国に国分寺が造られるようになります。安芸国分寺は東広島市西条町で確認されています。

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