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■土師器

 古墳時代から続く酸化焔で焼成した赤みがかった素焼きの土器で、中世の城館遺跡の出土遺物の主体を占めています。
 皿や碗のことを特に「かわらけ」や「土師質土器」と呼ぶ場合もあります。土師器皿は儀式用の器や灯明具として使用する場合もあります。また、地域や時期により、技法や特徴が変化するため、遺跡の年代を決める手がかりにもなっています。

●鍋(池田城跡出土)

 

●鍋(三ツ城跡出土)

 

●羽釜(北谷山城跡出土)

 銅の周囲に鍔が付いており、かまどにかけて飯炊きをする道具です。

 

●皿(有井城跡出土)

 

●灯明皿(伴城跡出土)

明かりを灯すために使用されたため、皿の縁にススが付いています。

※灯明皿使用例

 

●坏(池田城跡出土)

 

●坏(三ツ城跡出土)

 

●墨書土師器(伴東城跡出土)

皿と考えられる土師器の底に文字が書かれていました。
はっきりしませんが「出」という文字の可能性が考えられます。

 

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