×閉じる

■有井城跡(ありいじょうあと)(佐伯区石内)

 旧山陽道や石内川を見下ろせる河岸段丘と背後の独立丘陵上に位置し、最高所の標高が約59mの山城跡です。郭5か所や畝状竪堀群、堀切、水堀、通路、石垣や井戸、戦の痕跡と思われる焼土や炭などが見つかりました。輸入磁器や土師質土器などの生活用具、鏃や小札、笄などの武具が出土しています。こうした遺構や遺物から居館としての役割を持つ城と考えられています。この地域の旧地名「石道」の国人領主小幡氏が14世紀頃に築き、武田氏と厳島神主家・大内氏間の争いの激化を受けて改修を続け、16世紀頃まで使用されたと想定されています。

■有井城跡近景(北から)

 

■第2郭石垣及び通路状遺構2(東から)

 

■第2号井戸(東から)

 

■第4・5郭の間の堀(西から)

 

■有井城跡遺構配置図

 

 

×閉じる