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■北谷山城跡(きたたにやまじょうあと)(東区温品)

 温品川が形成する谷や安芸郡府中町の平野を見下ろせる尾根上に位置し、最高所の標高が約91mの山城跡です。郭5か所や武者走り、堀切などが確認され、郭では建物跡やかまど跡が見つかりました。また輸入磁器やすり鉢、香炉、石臼、硯などの生活道具も見つかり、戦時以外でも使用されていたと考えられます。温品村地頭職として西遷してきた金子氏が鎌倉末〜南北朝期頃に築城し、その後、城主が変わりながらも、16世紀中頃まで使用されたと想定されています。また、北西約170mの独立丘陵には永町山城跡が位置しており、永町山城が居館で北谷山城が詰城(本城)という関係であると考えられます。

■北谷山城跡(上)・永町山城跡(下)全景(北西から)

 

■第3郭第2号かまど跡検出状況(北西から)

 

■北谷山城跡遺構配置図

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