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■地鉄(じがね) 

 刀身のうち、刃以外の鏡のような部分を「地」といい、そこに現れる文様を「地鉄」といいます。日本刀は制作の工程で材料の鉄を何度も折り返しながら打ち伸ばすため、 無数の層で構成されており、研いで行くと模様が現れてきます。 木の文様になぞらえて「板目」(いため)、「柾目」(まさめ)、「杢目」(もくめ)と表現し、はっきりと見て取れるような状況を「肌立つ」、細かくて鏡面のような状態を「詰む」などと表現します。
 この刀では、棟よりのほうで柾目、刃側で板目や杢目が現れています。

拡大写真 保存・転載禁止,地鉄

写真提供:広島城 ※転載禁止

地鉄

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