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■三子教訓状(毛利博物館蔵)

 弘治3年(1557)11月26日、大内氏を滅ぼし、防長両国を手に入れた元就が作成したもので、14条からなります。このうちもっとも有名な内容が、長男隆元、次男元春、三男隆景の結束を求めたもので、3子の協力の面が強調されますが、半面、家中の内紛など、内側からの崩壊を回避することを意図していました。

保存・転載禁止/三子教訓状

写真提供:毛利博物館 ※転載禁止

■傘連判(毛利博物館蔵)

 連名部分が放射状になっており、連名者の対等性を示す資料として紹介されることが多いのですが、むしろ重視すべきは、各国衆の抱える軍勢の狼藉(ろうぜき)禁止を内容とし、それぞれに対する人的支配権をお互いに放棄しているところにあり、現実的にはその権利を毛利氏が握ったものと考えられます。領国支配の新しい法秩序を整えていった一例です。

保存・転載禁止/かさ連判

写真提供:毛利博物館 ※転載禁止

 

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