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■月山富田城(島根県安来市)

 月山富田城は現在の島根県安来市,標高約190mの月山(がっさん)にあります。遅くとも鎌倉時代のはじめごろには存在が確認できる山城で、代々出雲国守護職の居城でした。
 明徳3年(1392)、守護京極高詮(きょうごくたかのり)の守護代として尼子持久(あまごもちひさ)が入城してからは代々尼子氏の領国経営の拠点となりました。永禄5年(1562)に毛利元就は出雲へ出立、尼子氏の領国に侵攻し、月山富田城に兵糧攻めの戦法をとり、同9年(1566)、ついに開城、尼子氏は投降しました。
 その後、毛利氏一門が入城し、関が原の合戦後は堀尾吉晴(ほりおよしはる)の居城となりましたが、慶長16年(1611)、松江城の完成に伴い、廃城となりました。

保存・転載禁止/月山富田城

写真提供:安来市教育委員会 ※転載禁止

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