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■福島正則書状(「三奈木黒田家文書」九州大学附属図書館付設記録資料館九州文化史資料部門蔵)
 紙本墨書 元和5年(1619)

 福島正則が家臣の黒田蔵人に宛てて書いた書状です。
 元和3年(1617)の洪水によって損壊した広島城を無断で修築した処分として、幕府は本丸以外の破却と人質の差出しを命じました。
 一方、この書状には、命令とは異なり、広島城本丸の櫓と石垣を壊すように書かれており、実際には本丸内の石垣と櫓が壊されたと考えられます。この経緯についてはよくわかっていませんが、結局、命に従わなかったとして改易されることになったのです。

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