■コラム 〜城下町の名残をあるく〜

 昭和20年(1945年)8月6日の原爆投下により、まさに灰燼(かいじん)に帰した広島の町。復興へ向けた人々の血のにじむような努力によって、まったく新たな町としてよみがえり、100万都市にまで成長を遂げた・・・。というイメージで現在の広島を捉えている方は多いのではないでしょうか。中心部には古いもの、特に城下町から受け継がれてきたものはほとんど残っていないと思われがちです。確かに広島城をはじめとして、建造物などはほとんど焼(消)失してしまったことは事実ですが、ちょっと視点を変える、あるいは視野を広げてみれば、広島にもいろいろな「江戸時代」を感じるよすがは残っています。主なものをご紹介しましょう。

×閉じる