■解説 〜新開地の拡大〜

 城下町広島の成長を見ていくうえで欠かせないものに新開地の拡大があります。太田川の河口の三角州に誕生した城下町広島は、海へ向かって南へと干拓等によって新開地が広がっていきました。この動きは福島時代にはすでに活発にみられ、特に17世紀前半から中期を通じて大規模な事業が推進されました。湾頭に浮かぶ島だった仁保島が陸続きとなったのもこのころです。城下の外辺に耕地が拡大するとともに町並みも次第に広がっていきました。

×閉じる