■解説 〜発掘されたゴミの色々〜

 江戸時代の遺跡を掘って、一番多く見つかるのが、廃棄土坑と呼ばれる「ゴミ穴」です。屋敷地の大小にかかわらず、空閑地には無数にゴミ穴が掘られています。また、井戸や地下室等が使われなくなった跡も、ゴミ捨て場として使われています。ものがリサイクルされたエコ社会の鏡のように語られる江戸時代ですが、捨てられ埋められたゴミばかりがやたらと見つかるのです。消費経済は、この時代から始まったといえるかもしれません。

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