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■安芸国広島縮景園全景(写)(国立国会図書館蔵)
 折本 紙本彩色 江戸時代後期

 縮景園(泉水屋敷)は、初代藩主長晟が別邸の庭園として築庭した大名庭園です。家老上田宗箇が元和6年(1620)に造園を始め、5代藩主吉長、7代藩主重晟の時代に拡張整備が行われましたが、宝暦8年(1758)の大火で被災し多くの建物が焼失してしまいました。その後、重晟は園の復旧に努め、天明3~8年(1783~1788)、京都の庭園師清水七郎右衛門を招き大改修を行ったことで、ほぼ今日の姿となりました。園内にある「跨虹橋(ここうきょう)」、「明月亭」といった名勝の名は、頼春水や藩の御用絵師である岡岷山(みんざん・びんざん)らが案を出しました。
 この資料は、縮景園を南から描いた鳥観図で、重晟による天明の大改修以後の園内の様子が描かれています。

保存・転載禁止 安芸国広島縮景園全景

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