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■身幹儀(星野木骨)(広島大学医学部医学資料館蔵)
 木造 寛政3年(1791) 国指定重要文化財

 身幹儀は、日本で最初に作られた、原寸大の精巧な木製人体骨格模型標本です。広島の町医者星野良悦が藩の許可を得て、処刑された罪人の遺体を解剖し、工人の原田孝次に依頼して製作しました。その後、良悦は杉田玄白、大槻玄沢などの蘭学者に木骨の評価を求めたところ、その正確さ、精巧さを絶賛され、彼らの勧めで追加製作した1体を幕府の医学館に献上し、金30両が授けられました。
 この木骨の製作によって、西洋医学の正確さが認められ、その後の日本の西洋医学の導入と科学的な治療体系の確立に大きな影響を与えることになりました。

保存・転載禁止 身幹儀(星野木骨)

 ※転載禁止

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