■御祭礼御行烈略絵図(広島県立文書館蔵)
冊子装 明和2年(1765)8月
徳川家康が祭られている広島東照宮では家康没後50年ごとに「通り御祭礼」が開催されました。家康の50回忌にあたる寛文6年(1666)(慶安3年(1650)説あり)に初めて催され、華やかに飾った山鉾やにぎやかな笛太鼓、子ども歌舞伎などが練り歩き、東照宮から西国街道を通って広瀬神社(中区広瀬町)までの4kmを往復する大行列でした。沿道の町家では見物席を設営するなど前日から準備を整え、当日は、城下はもちろん近郷近在からたくさんの見物人が沿道を埋め尽くし、広島藩主や家老などの藩士たちも見物していたようです。
この資料は第3回目の明和2年、行列を見る客への案内用として刊行された刷り物です。
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■東照宮神輿(みこし)(広島市重要有形文化財)
画像提供:広島東照宮
東照宮が造営された慶安年間(1648~1651)頃の製作と伝わっています。ヒノキ材に金梨地(きんなしじ)塗りが施された八角形の華麗な神輿で、頂上には鳳凰(ほうおう)が据えられています。
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■通り御祭礼復活写真
画像提供:広島東照宮
平成27年(2015)に行われた「通り御祭礼」の様子。
通り御祭礼は江戸時代に4回開催されたのち、長年行事が途絶えていましたが、平成27年の家康400回忌で200年ぶりに復活しました。
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