■解説 〜祭礼〜

 城下町広島の主な祭礼には、旧暦2月の初午(はつうま)に行われた城内三の丸稲荷祭礼、旧暦6月17日の厳島神社管弦祭、旧暦9月17日の尾長山東照宮祭礼、旧暦10月20日の胡子祭りなどが挙げられます。中でも三の丸稲荷神社の祭礼は、領民の参詣が許されたため、数万人で賑わったとされています。江戸時代の人々にとってこれらの祭礼は日々の暮らしから解放される数少ない娯楽として親しまれてきたのです。

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