古瀬教授と行く 広島歴史探訪バスツアー               
     デルタの原風景〜広島誕生以前
                                                   を開催しました

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 昨年度に大変ご好評をいただいたバスツアーの第3弾。今回は現在広島の市街地となっている河川デルタ
地帯の往時の姿と、それにまつわる史跡をご案内しました。講師は昨年に続き広島大学大学院の古瀬清秀
教授。現在の景観とは全く異なるデルタの原風景とは…はるかな記憶への旅となりました。

旅の初めは県史跡比治山貝塚。今は地中に眠る縄文時代の貝塚には、思わぬデルタの記憶が秘められていました。当時のデルタを知る生の証人である、貝塚から出土した石器や貝も公開しました。 県天然記念物に指定されている新庄の宮の社叢は、広島築城以前のデルタの自然景観を伝える唯一の森です。この森の中でデルタの記憶を呼び覚ましていただこうと、オカリナの演奏を実施しました。
かつて山陽道をたどる旅人たちがデルタを見渡したであろう甲越峠。きっと参加者の皆さんの目には、きらめく海の中にえんえんと広がる砂州の姿が浮かんでいたことでしょう。 旅の終わりは7世紀の古墳時代後期。デルタ東岸部には市内最大級の横穴式石室を持つ畝観音免古墳群が残されていました。広島の原点ともいえるデルタ。失われたその本来の姿と、そこを舞台とした歴史をかいま見る旅となりました。