広島大学 県立広島大学 (財)広島市文化財団文化財課 連携事業『広島の文化財講座』
最初に訪れたのは安佐北区鈴張の東殿山城跡という山城跡。険しい山の地形を巧みに利用した、その様々な防御機能について、秋山教授が詳しく解説されました。今は山林に埋もれた山城の本来の姿を、参加者は思い浮かべておられました。
続いて訪れたのは北広島町今田の県史跡 今田氏城館跡。ここにはこの地の豪族今田氏が築いたとされる石垣などが残されています。当時を彷彿とさせるその光景に参加者は感動され、熱心にまわりを歩いて見学しておられました。
午後は北広島町海応寺へ。まず「戦国の庭 歴史館」で発掘成果を見学した後、史跡 吉川元春館跡を訪れました。戦国の武将吉川元春が残した雄大な石垣を前に、参加者からは「うわ~立派!」「来てみたかった!」といった感嘆の声も。
吉川元春館跡では、ほんの数分雨が降ったものの、その後は日差しが戻りました。発掘成果をもとに再現された建物やトイレなどを前に、秋山教授が語る当時の暮らしぶりを、参加者は熱心に聞いておられました。 中世の多彩な史跡と秋山教授の充実した解説に、参加者にはたいへん満ち足りた秋の一日となった様子でした。