広島大学 広島工業大学 (財)広島市未来都市創造財団文化財課 連携事業 広島の文化財講座
古瀬教授と行く 広島歴史探訪フィールドワーク「遺跡の小宇宙―三次」

 10月13日(土)、広島大学大学院の古瀬清秀教授のご解説のもと、数多くの遺跡が眠る三次を舞台としてフィールドワークを実施しました。当日は、遠い過去に思いを馳せつつ散策するには絶好のさわやかな好天。数が多いばかりかその内容も豊かな「遺跡の小宇宙」の世界を満喫していただくことができました。

配布資料を読む→

  • 矢谷古墳

    最初は史跡 矢谷古墳。古墳といっても実は、墳丘の隅が出っ張ることから“四隅突出型墳丘墓”と呼ばれるタイプの弥生時代のお墓です。ここからは吉備と出雲双方との関わりがあったことを示す土器が出土し、両勢力の接点にある遺跡として有名です。まわりは開発されていますが、空と遠くの山並みは当時の空間を髣髴とさせます。

  • 寺町廃寺跡

    次は史跡 寺町廃寺跡。文献資料に現れる古代寺院「三谷寺」の跡ではと考えられる有名な遺跡です。草地となっていますが、以前の発掘で建物の立派な基礎が確認されました。消えた古代寺院の姿を、秋空に思い浮かべることができたでしょうか…

  • みよし風土記の丘1

    昼食の後(三次一帯の郷土料理で有名なワニも食べました!)、広島県立歴史民俗資料館を見学してから、県内を代表する大古墳群、史跡 浄楽寺・七ツ塚古墳群へ。丘の上をびっしりと覆う古墳は何とも壮観。講師の熱心なご解説のもとで、散策も心が弾みます。

  • みよし風土記の丘2

    最後にいよいよ両古墳群中最大の規模を誇る浄楽寺第12号古墳出現!斜陽の中、実に貫録ある姿で私達を迎えてくれました。まだまだ多くの遺跡が眠る三次。次なる旅への期待もふくらみました。