広島学セミナー
「ちょっと大人の土器づくり」

12月1日(土)、12月8日(土)、2月2日(土)の3日間で「ちょっと大人の土器づくり」を開催しました。「大人向けの本格的な土器作りを」ということで、粘土2kgを使い、実際に弥生時代によく出土するサイズの甕形土器を作成してゆくことにしました。

・1回目 12月1日[土] 形づくり
  • ガイダンス

    まずは弥生土器を知ることから始めます。各テーブルの上には遺跡から出土した本物の弥生土器があります。

  • わきあいあいと

    おしゃべりをしながら楽しく作る参加者の皆様。しかし、形ができあがるにつれ皆様が本気になっていきます。


  • 職人のようなまなざしで

    作れば作るほど弥生時代の技術の高さを実感し、感心の声が。もう職人のような真剣なまなざしで頑張っています。

  • できあがり

    形も出来上がり、少し硬くなるまでビニールに入れておいておきます。続きは1週間後。


・2回目 12月8日[土]  調整・文様付け
  • 説明

    弥生土器に使われている調整とその方法について説明。

  • ハケ目

    木の板を使ってハケ目や磨きといわれる技法で表面を整えていきます。土器の見栄えがどんどん良くなっていきます。

  • 紋様

     表面に文様をつけます。この方は貝殻の縁の部分で波状文をつけています。

  • 削り

    内面を削って薄く滑らかに仕上げていきます。本物の弥生土器が薄いので参加者はびっくりされていました。


・3回目 2月2日[土]  野焼き
  • 準備

    年が明けてようや野焼きの日がやってきました。前日に雨が降っていたので、野焼きをする場所に事前に火を焚いて地面を乾燥させました。今回は中央に土器をおいて、周りから焙っていく方法で焼きます。

  • 焙り

    火をつけて2時間以上は焙っていきます。熱くてなかなか近寄れないけど、皆様頑張って薪をくべていきます。

  • 炊飯

     復元した甕で古代米を炊飯して試食もしました。うまくいけば皆様の土器も炊飯に使えます。

  • 本焼き

    本焼きです。炎がまき上がりものすごい熱さです。長いこと火の側にはいれないので、皆様交代しながら薪をくべていきます。

  • 炊飯

     鎮火中。炎は出ていませんが、炭火が熱くてすごい熱です。

  • やき上がり

    焼き上がりました。今回は残念ながら割れやひびが多くの土器に入ってしまいました。しかし、皆様からは「是非、リベンジを!」の声が。