広島学セミナー
H25「ちょっと大人の土器づくり」

12月7日(土)、12月14日(土)、2月1日(土)の3日間で「ちょっと大人の土器づくり」を開催します。「大人向けの本格的な土器作りを」ということで、粘土2kgを使い、実際に弥生時代によく出土するサイズの甕形土器と壺形土器を選んで作成してゆくことにしました

・1回目 12月7日[土] 形づくり
第1回目は土器の形作りです。弥生土器について学び、当時の技術で土器を作って行きました。

  • 展示室

    まずは収蔵展示室で出土した土器を観察です。皆さんこれから作る土器のイメージを膨らませます。

  • 説明

    土器づくりの方法について真剣に聞く参加者の皆様。


  • こねこね

    粘土の帯を積み上げ、土器の形ができ上がっていきます。作れば作るほど弥生時代の技術の高さを実感します。「こんな形じゃなーい!」との声も、いや、皆さん上手にできていますよ!

  • できあがり

    形もでき上がり、少し硬くなるまでビニールに入れておきます。続きは1週間後。



・2回目 12月14日[土]  調整・文様付け
第2回目は土器の調整と文様つけです。 今回は半乾きにした土器を、表面はナデやハケ目・文様つけをし、内面は削りを入れて薄く仕上げて行きました。

  • 説明

    弥生土器に使われている調整とその方法について説明。

  • 製作中

    木の板を使ってハケ目や磨きといわれる技法で表面を整えていきます。土器の見栄えがどんどん良くなっていきます。

  • 製作中

     表面に文様をつけます。貝殻の縁の部分や竹串で刻み目をつけています。

  • 製作中

    内面を削って薄く滑らかに仕上げていきます。どれだけ薄く削り弥生土器に近づけるか!削りすぎると穴があくのでドキドキです。


・3回目 2月1日[土]  野焼き
作成した土器をしっかりと乾かし、いよいよ野焼き(土器焼成)の日がやってきました。天候もよく順調に焼くことができました
  • 焼成土坑づくり

    土器を焼く場所をに穴を掘っていきます。

  • 焙り

    火をつけて2時間以上は焙っていきます。熱くてなかなか近寄れないけど、皆様頑張って薪をくべて、土器を回転させてあぶっていきます。

  • 本焼成

     本焼成中。写真はだいぶ火が落ちた時ですがそれでも熱くて近寄れません。

  • 完成

    焼きあがった土器をもって記念撮影。今回はほとんど大破すること無く完成することができました。皆さまお疲れ様でした。