江戸の園芸体験講座   〜変化朝顔〜


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生育状況や開花状況がたくさんのっています。


・5月28日(水) 双葉が開きました

種まきから約2週間、ほとんどの双葉が開きました。まだ発芽していないものは、残念ながら種が腐っていたりしました。
出物タイプのいくつかは、この段階で「出物」と「親木候補」とを見分けることができます。よーく双葉の形を観察してみましょう。
ただし、「牡丹咲き」は、つぼみができるまで見分けることができません。

出物タイプの双葉。
右から1列目と2列目は「13」。3列目は「607(無弁花)」、4列目は「蝉葉牡丹」、左端2列分は「1093」です。
右側2列が正木タイプ「751」。
左側3列は出物タイプ「6c-8」です。
出物タイプの13の双葉を見てみましょう。
左側が「親木候補」の双葉。右側が「出物」の双葉です。同じ種類なのに大きさや形が随分違いますね。
今後は、「出物」は観賞用、「親木候補」は種採り用として育てていきます。
蝉葉牡丹の種からこんな双葉が…!他の種類の種が混ざっていたのでしょうか…?
とりあえず育てて様子を見ます。


・5月23日(金) 続々と発芽

種まきから約1週間たち、変化朝顔が次々と発芽してきました。今年は気温が低い日が多かったせいか、少し発芽が遅い気もします。
すでにいろいろな形の双葉があるので、これからが楽しみです。

種まきから5日目の5月21日にひとつだけ発芽を確認。(5/21撮影) 5月23日にはかなりの数が発芽していました。
ひとつだけ種皮がかぶったままのものがありました。このままでは双葉が腐ってしまうので、種皮を取る必要があります。 種皮に水をかけて、数十秒後十分にふやかして、そっととります。
引っ張ってもなかなか取れない。ふやかしが足りなかったか? あっ・・・失敗。双葉が一枚途中で千切れてしまいました。こういうこともあります。「失敗したっていいじゃないか、にんげんだもの」
双葉が取れると小さく育つようになります。「そうだ小さくそだてよう!」と自分に甘い担当。


・5月16日(金) 種まきをしました

講座から1週間後、気温も上がってきたので文化財課で種まきをしました。
やすりやネームプレート、ビニールポット、土などの必要物品を準備して、まずは「芽きり」作業からはじめます。今回は出物5種類〔蝉葉牡丹、13(黄弱渦柳葉薄紫地紫縞撫子采咲牡丹)、607(青海松葉無弁花牡丹)、1093(黄縮緬立田芝船葉瑠璃筒白総烏甲噴上車咲牡丹)、6C-8〕と正木1種類〔751(青(黄)斑入桔梗渦葉紅吹掛絞桔梗咲)〕を植えました。

紙やすりや精密やすり、爪きりなどを使って芽きりをします。
小さい種をつまみながらの結構辛い!?芽きり作業ですが、写真のように、板に種が半分埋まる程度の窪みを作って削ると、種が固定されてとお〜っても楽にできるのです!
通称「芽きり台」。広島あさがお研究会の方が発案してくださいました。
芽きり後の種。削って、白い部分がこの位見えれば大丈夫です。
ただし、削りすぎには注意しましょう。
ネームプレートに種の種類を書いておきます。
種採りの際には株ごとに分けるので、枝番もつけておくと良いでしょう。
ビニールポットに土(種まき用の土や市販の花と野菜の土など)を入れ、水をまいておきます。
削った部分が上になるように種の向きに注意してまきます。
ピンセットを使って、丁寧に…。
最後に上からボラ土や赤玉土をかけて水をまいて終了。
後は発芽を待ちます。順調にいけば4〜5日後に発芽するはず…。


・5月10日(土) 第1回 講座実施

第1回目の講座を実施しました。午前中は朝顔の歴史と変化朝顔の栽培についての講座、午後からは実際の栽培に向けて種まきの実習をおこないました。
いよいよこれから育て始めるとあって、皆さん熱心に耳を傾けられていました。

最初に朝顔の歴史について紹介。
江戸時代の図譜や朝顔の花番付などを紹介し、背景に変化朝顔の大流行があったことを説明しました。
その後、変化朝顔の栽培について概要を説明。
原種となる野生の朝顔の特徴を学んだ後、変化朝顔と遺伝子との関係や変化の仕組みを学びました。
午後からは、種まきについての実習をおこないました。
まず、「芽切り」という作業をしてから種をまきます。
「芽切り」の作業中。朝顔の種は皮が厚いので、発芽率を上げ、一斉に発芽させるために、紙やすりなどで皮の一部分を削ります。
広島あさがお研究会の皆さんも指導に協力してくださいました。



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