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広島あさがお研究会の掲示板へ(リンク) 生育状況や開花状況がたくさんのっています。
・7月25日(金) 開花状況
梅雨が明け、水やりが大変な時期がやってきましたね。でも、これからが朝顔の本番です。
文化財課では、牡丹咲きもいくつか咲きました。講座参加者の方からも開花の状況が届いています。
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講座参加者の宮河家の朝顔です。 Q0655の系統です。花が切咲になっています。 |
こちらも宮河家。 Q0678の系統です。綺麗な牡丹咲きです。 |
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こちらは文化財課の朝顔です。 6c-8の親木候補だった株の牡丹咲きです。やはり牡丹咲きは見ごたえがあります。 |
同じく文化財課のQ0654(NiIto白)の柳出物。 牡丹咲きのものと一重のものがひとつの株に咲いていました。 |
・7月17日(木) 開花しました
今週に入り、早咲きの種類が続々と開花し始めています。
正木や黄葉系統は花が咲くのが早いようです。
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蝉葉牡丹の種からでた笹葉にはこんな花が咲きました。八重咲き?牡丹咲き?どちらになるのでしょうか? もうひとつ、以前お伝えした糸のような葉がでたものにはまだ花は咲いていません。 |
こちらは13の出物(一重)です。 花模様がきれいですね。花は撫子采咲きです。 |
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正木の751です。 桔梗咲きで、紅い吹掛絞が入っています。 |
無弁花の親木(?)の葉です。 巨大な葉っぱです。手より大きい! |
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左右とも同じ種類の花です。 この種類は多様な花色の変化がみられます。こちらは綺麗な青色です。 |
こちらは、ピンク掛かった紫色。 他の株もあるので楽しみです。 |
・7月5日(土) 第3回目 講座実施
第3回目の講座を実施しました。
今回は、午前中に江戸の園芸と歴史についての講座をおこない、午後からはつぼみによる牡丹咲き株の選別と仕立て方についての実習をおこないました。
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2回目の講座で製作して素焼きした植木鉢です。 皆さん、出来上がりを楽しみにされていました。是非この鉢を使って仕立てを楽しんでください! |
午前中の講座では、江戸時代に園芸が流行した歴史的背景や当時の様子などについて、残されている資料を基に説明しました。 また、江戸時代の広島の園芸についても紹介しました。 |
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広島の江戸時代の遺跡(広島城跡)から出土した植木鉢や生活用具などの遺物も紹介しました。 | 出土遺物の紹介です。 左側の奥と手前は、植木鉢に転用している半銅甕(はんどうがめ・はんどがめ)や焼塩壷(やきしおつぼ)で、元は穴の開いていない底の部分に穴を開けて使用しています。 右側手前は製品として作られた植木鉢、右側奥は当時のゴミ穴から出土した生活用具です。 |
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遺物は実際に手にとって見ていただきました。 普段なかなか見る機会のないものなので、じっくり観察されています。見慣れない道具の使い方等の質問もありました。 |
午後からは、まず「牡丹探り」の実習です。 なるべく早い段階で牡丹咲きを見極め、仕立てる株(鉢植え)や親木にする株(地植え)などを選別する作業です。 小さいつぼみを指でつぶして音や見た目で判断します。(詳しくは6月30日分をご覧ください。) |
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次に「仕立て」についての復習と見本の紹介。 植物公園や研究会の方の見本、過去の実例等を紹介しましたが、結論は「自由に!」 |
最後に、害虫や病気のお話もありました。 出ている症状が、害虫によるものなのか、病気によるものなのか…。それぞれ対策も違います。 特に暑くなってからは害虫に注意しましょう!その後の種採りに影響します! |
・7月1日(火) 鉢が焼きあがりました
前回の講座で皆さんに作っていただいた植木鉢を素焼きしました。
きれいに焼きあがりましたので、次回のお渡しをおたのしみに!
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しっかり乾燥させた植木鉢を電気炉に並べていきます。 数が多かったので、ちょっと詰めて置いています。 |
蓋をして、予熱中。 この後、一日かけて素焼きをしました。 |
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焼き上がった植木鉢です。 割れたりしたものも無く、きれいに素焼きにできました。 |
(おまけ)余った粘土で作ったはにわも素焼きにしてみました。 |
・6月30日(月) つぼみがつきました
先日「短日処理」した苗に、つぼみが付いていたので、牡丹探りをしてみました。
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短日処理をした13@の苗(親木候補)です。 葉の付け根につぼみが付いています。 |
つぼみがこのくらいの大きさになっていたら「牡丹探り」ができます。 つぼみを耳元でつぶして、プチッと音がしたら牡丹咲きではなく、音がしなかったら牡丹咲きです。 わかりやすいように、つぼみを半分に切って中身を見てみましょう。 |
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中におしべ(白い部分)とめしべになる部分が確認できます。残念ながら、これは牡丹咲きではありません。 プチッと音がするのは、おしべ・めしべがあるからなのですね。 というわけで、13@(親木候補)は地植えにしてしまいます。 |
他に、鉢植えにした蝉葉牡丹Bにもつぼみがついていました。(こちらは短日処理をしていなかったのですけれど…。) 切ってみるとなんと牡丹咲きでした! おしべ・めしべがありません。見比べると違いが良く分かりますね。 |
・6月18日(水) 鉢に植え替えました
苗の根が張ってきたので、出物を中心に、鉢やプランターに植え替えをしました。
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出物タイプの出物苗と正木や親木候補の一部を鉢へ。 | 出物タイプの親木候補の一部と正木をプランターへ。 |
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残りの親木候補の株は、牡丹咲きかどうかのチェックをしてから植え替えようと思い、日当たり時間をコントロールして花芽を早くつけさせる「短日処理」をしてみました。 朝顔は短日植物なので日に当たる時間が短くなると花芽をつけます。 その為、夕方早い時間から暗所(ダンボール箱をかぶせるなど)に置いておくと早く花芽をつけるようになるのです。 さて、うまくいくでしょうか? |
・6月10日(火) 食べられました…
週明けに苗を見てみると…。
何者かに葉っぱをかじられていました!
さらに、昨年と同様にスリップスの被害も確認したので、薬をまいて対処します。
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かなり大胆に食べていますね…。 なめくじか何かでしょうか?犯人の姿は確認できていません。 |
こちらはスリップス(アザミウマ)の仕業のようです。 カメムシの姿も見かけたので、捕殺し、植物用殺虫剤(オルトラン粒剤など)をまいておきます。 |
・6月7日(土) 第2回 講座実施
第1回目の講座から約1ヶ月。今回は第2回目の講座です。
午前中は江戸の園芸と関係が深い植木鉢づくりの実習、午後からは出物タイプの苗を出物と親木に選別する実習をおこないました。
作った植木鉢は、乾燥させて素焼きし、次回の講座の際にお渡しします。
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午前中の植木鉢づくりでは、最初に植木鉢について説明しました。 実際に江戸時代の遺跡から出土した植木鉢を見て、その変遷をたどっていきます。「植木鉢」は江戸時代に作られはじめて、江戸の園芸が広く楽しまれるようになった重要な要素の一つなのです。 |
歴史的な背景をふまえて、実際に植木鉢を作っていきます。 皆さん、集中して作られるあまり無言に…。でも鉢は順調に出来上がっていますね。この鉢に変化朝顔を植えてもらいたいと考えています。 |
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手前が出土した植木鉢。奥に並んでいるのが参加者の方が作られた植木鉢です。 皆さん、素敵な鉢を作られていました! |
午後からは、過去の展示例を見ながら今後の育て方について説明。 大きく育つものや、小さく育つもの、枝垂れるもの、支柱が必要なものなど、色々なタイプがあるので、それぞれにあった育て方が必要なのです。 |
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実際に出物タイプの苗を見て、その特徴から、出物と親木に分けていきます。 親木の苗は種採り用に育てますが、全て育てると膨大な数になるのでご近所に分けたりすると良いですね。ただ、この中にはまだ牡丹出物が混じっている可能性がある為、残す数をどうするかが悩みどころです。 今回の見本の苗はみんなで分けて持ち帰って育てます。 |
今回も、広島あさがお研究会の方が用具等の見本を用意してくださいました。 支柱へのつるの巻きつけ方見本の朝顔も!?…見本の花は造花です。 |
・6月5日(木) 本葉が開きました!
双葉が開いてから1週間。本葉が出揃ってきました。
前回の双葉の段階で見分けたとおり、変わった双葉(出物の双葉)からは変わった本葉(出物)が出てきています!
種類によって、葉の形も随分違いがありますね。
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出物タイプの本葉。 右から1列目と2列目は「13」。3列目は「607(無弁花)」、4列目は「蝉葉牡丹」、左端2列分は「1093」です。 |
右側2列が正木タイプ「751」。 左側3列は出物タイプ「6c-8」です。 |
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出物タイプ13の「出物」の本葉です。 朝顔の葉っぱとは思えないくらい、とっても細長い本葉が出てきていますね。この形の葉を、柳葉といいます。 |
こちらは同じく出物タイプ13の「親木候補」の本葉です。 三つに分かれていて、比較的、普通の朝顔と同じような葉がでています。このような形の葉は、並葉(または常葉)といいます。 |
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前回お伝えした、蝉葉牡丹のはずの謎の双葉からは、糸のような本葉が…。 |
ちなみに、本来の蝉葉牡丹はこんな形の本葉です。 |