WEB博物館企画展第4弾 「ひろしま考古生き物図鑑」



山がちで雨に恵まれた日本には、
多くの川や湖、湿地などがあります。
そこでは変化に富んだ自然環境が生まれ、
日本人にとりわけなじみ深い
様々な生き物を育みました。


 カメ
 
分類  爬虫類 カメ目
分布  日本全国の水辺
 カメには写真のイシガメの様に陸にすむものと、海にすむものとがあり、前者は手足に指や爪があります。かたい甲羅を持ち、その中に首や手足、尾をおさめて敵から身を守ります。「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように長寿の象徴で、縁起のよい動物とされています。カメの仲間でもやわらかい甲羅が独特なスッポンは、日本でも古くから食用ともなりました。
     
遺跡でも見つけたよ!  
   
     
名前  左:イシガメの甲羅/右上:スッポンの甲羅/右下:スッポンの骨(江戸時代)
遺跡  広島城跡太田川河川事務所地点(中区)
 
  名前  土人形(江戸時代)
遺跡  広島城跡法務総合庁舎地点(中区)
 四つ脚をふんばり、首をぐっともたげています。
   
 
名前  土人形(江戸時代)
遺跡  広島城跡法務総合庁舎地点(中区)
 イシガメの甲羅にそっくりです。

 


 カエル
 
カエル 分類  両性類 カエル目
分布  日本全国の水辺
 生まれてしばらくの間はオタマジャクシとして過ごし、やがて手足が生えてしっぽが消え、カエルの姿となります。長くて強い後ろ脚でジャンプすることでもおなじみです。その鳴き声も古くから日本人に親しまれてきました。ヒキガエル、トノサマガエル、アマガエルなど、日本には多くの種類のカエルがいます。
 ↑ポインタを画像上に置いて見てね。    
遺跡でも見つけたよ!  
   
     
名前  軟質施釉陶器(なんしつせゆうとうき)の人形(江戸時代)
遺跡  広島城跡法務総合庁舎地点(中区)

 何かをじっと見上げています。いよいよジャンプするのでしょうか?
 


 コイ
 
コイ 分類  魚類 コイ目 コイ科
分布  日本全国の河川、湖など
 大型の淡水魚で、大きなものでは体長60~90㎝くらいに育ちます。本来の色はこい灰色ですが、観賞用の錦鯉には様々な色のものがいます。古くから食用ともなりました。コイが滝を登りきると龍になるという伝説があり、これにあやかって江戸時代に鯉のぼりが生まれました。広島とのゆかりも深く、広島城は別名を鯉(り)城といい、カープという球団名は英語のコイ(carp)からきています。
     
遺跡でも見つけたよ!  
   
     
名前  鬼瓦(江戸時代)
遺跡  広島城跡太田川河川事務所地点(中区)

 コイの特徴の口ひげがあります。表面に金箔が残っています。

  名前  磁器の鉢(江戸時代)
遺跡  広島城跡太田川河川事務所地点(中区)

 こちらにも口ひげがあります。



 カニ
 
カニ 分類  甲殻類 十脚目 短尾下目
分布  日本全国の水辺、海
 多くの種類があり、沢、干がた、砂浜などでよく見かけます。ハサミを持ち、エサをつかんだり敵を威嚇(いかく)したりするために使います。古くから食用ともなりました。「さるかに合戦」などの昔話でもおなじみです。写真は淡水にすむサワガニです。
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遺跡でも見つけたよ!  
   
     
名前  植木鉢(江戸時代)
遺跡  広島城跡国保会館地点(中区)

 体が逆三角形をし、サワガニの様です。
 


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