御幸橋(みゆきばし)


「広島名所図絵 御幸橋」明治末期~大正初期


「(宇品名所)御幸橋」昭和初期

発掘の様子

現在の御幸橋付近(南区皆実町)

 明治18年(1885)に架橋され、当時広島で最も長い橋(207m・255mなどの説あり)だったことから「長橋」と呼ばれていました。その後、広島を訪問した明治天皇がこの橋を渡ったことから「御幸橋」と呼ばれるようになりました。この橋の上は、瀬戸内の島々や湾岸を行きかう船の白帆、山々や市内の幾千の人家が眺望できるとても眺めのよい場所だったそうです。
 大正8年(1919)には御幸橋の上流に市電の軌道専用橋が架けられ、昭和6年(1931)には道路軌道併用橋に架け替えられました。原爆の際も落橋を免れ、改修を受け戦後も使用されていましたが、平成2年(1990)に現在の橋に架け替えられました。現在、橋のたもとでは、昭和6年の橋端の欄干がモニュメントとして設置されています。

市内電車:「御幸橋」から200m、「皆実町六丁目」から300m

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