浅野泉邸(あさのせんてい)


「広島の泉邸」明治末期~大正前期

発掘の様子

現在の縮景園(中区上幟町)

泉邸は広島藩主浅野氏の別邸で、現在は縮景園として親しまれています。元和6年(1620)、初代藩主長晟(ながあきら)が、茶人としても名高い家老上田宗箇(そうこ)に造らせました。その後数次にわたる改修を経て現在の姿となります。シンボルである「跨虹橋(ここうきょう)」も18世紀後半の改修の際に設置されたものです。
 大正2年(1913)、邸内に浅野家の所蔵品を展示する観古館(かんこかん)が設置されたのを期に、一般市民も観賞が許されるようになります。さらに昭和14年(1939)広島県に寄贈されると広く一般に開放され、市民になじみ深いものとなりました。
 昭和15年(1940)に名勝に指定されましたが、原爆によって甚大な被害をこうむります。しかし昭和26年に再開し、その後も続けられた復旧整備によって、現在では往時の姿を取り戻しています。

市内電車:「縮景園前」から200m
JR:「広島駅」から850m

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