運動公園に隣接 瀬戸内海を見下ろす古墳群

栄草原古墳群
(佐伯区大字保井田)
      
栄草原 栄草原
栄草原第1号古墳 古墳群周辺からの眺め(瀬戸内海)
※マウスをのせると歴史広場の様子を見ることができます
 栄草原古墳群は、広島市植物公園の北西、佐伯運動公園を少し登った標高220~240mの丘陵上にあります。『歴史広場』の中にある栄草原第1号古墳はその内の一つで、盛り土や天井石はほとんどが流失していますが、横穴式石室をもつ東西8m南北9mの円墳です。横穴式石室は古墳時代後期に多く見られる埋葬形式で、入口となる羨道(せんどう)と遺体を安置する玄室(げんしつ)があります。調査では、床一面に敷き詰められた石や、遺体安置後に入口を塞ぐ役割をもつ閉塞石(へいそくせき)の一部が確認されており、副葬品や石室の特徴から、古墳は7世紀後半に造られたものと考えられています。隣接する佐伯運動公園の敷地からは、弥生時代の集落跡と見られる稗畑(ひえばた)遺跡が見つかっており、眼下に瀬戸内海を見下ろす立地であることから、交易性、軍事性、生産性など様々な側面からこれらの遺跡の性質が検討されています。山中に存在することが多い古墳群を気軽に見学できる場所です。

広電バス 「薬師が丘団地」行き、「植物公園」行き 薬師が丘団地(終点)下車 徒歩20分 (佐伯運動公園まで徒歩15分)
広電バス 「東観音台」行き 東観音台中央下車 徒歩30分(佐伯運動公園まで徒歩25分)


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