謎の山岳寺院跡 |
鎌倉寺跡
(安佐北区白木町)
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山頂の五輪塔と地蔵 | 稜線上のコースから下界を見下ろす。十分な注意を |
安佐北区白木の鎌倉寺跡は、鎌倉寺山(標高610m)の山頂にある中世山岳寺院跡です。いつ頃造られたかなど、ほとんど記録が残っていない謎の寺です。 登山コースは岩が連なる稜線上をゆく起伏にとんだもので、広島でも本格的な登山を楽しめるなかなかの山です。希少な植物類が多くみられ、4月には山一面のタムシバの花が咲き、山頂には石楠花の自生地があるなど多様な植物相が見られます。 登山時は気づきにくいですが、山頂一帯が寺院跡になっています。山頂の南側斜面には、斜面を削って寺院の敷地となる平坦面を造った箇所が何段もあり、相当大規模な寺院であったことが想像できます。山頂から南東に数m下りると五輪塔や地蔵、江戸時代に再建されたと考えられる小祠跡の礎石が見られます。 |
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JR芸備線 志和口駅から往復約5時間(十分な登山の準備を) |