こく ぜん  じ  しょ ぞう  じ  しょう いん かん けい しゃ きょう
國前寺所蔵自昌院関係写経
(市重要有形文化財)

指定年月日:平成18年3月28日
所在地:東区山根町(國前寺)
      
保存・転載禁止
紺紙金字妙法蓮華経一部八巻
國前寺 所蔵
写真提供:広島市教育委員会 ※転載禁止
保存・転載禁止
第一巻首題
國前寺 所蔵
写真提供:広島市教育委員会 ※転載禁止
製作年代:江戸時代初期(17世紀後半)
内訳:紺紙金字妙法蓮華経一部八巻、二件。紙本墨書妙法蓮華経一部八巻、一件。紙本墨書細
   字妙法蓮華経一巻、一件。紙本墨書仮名題目一巻、一件。紺紙金字正法華経一巻、一件。
   紙本墨書妙法蓮華経要品一巻、一件。以上七件。
 國前寺は、建立時には暁忍寺とよばれた日蓮宗の寺院でしたが、広島藩2代藩主光晟室満姫(自昌院)が菩提寺としたことから、堂宇が一新され、名も自昌山國前寺と改めました。この時建立された本堂は国の重要文化財に指定されています。
 満姫(自昌院)は、父が加賀藩2代藩主前田常利、母が2代将軍徳川秀忠次女珠姫で、叔父である3代将軍徳川家光の養女として輿入れしました。光晟没後仏門に入り、法号を自昌院殿英心日妙大姉とし写経に励み、元禄13年(1700年)7月27日逝去しました。
 本写経は、広島藩浅野家の歴史の一端を示す資料であり、かつ江戸時代における善美を尽した装飾経として、当代の美術工芸の水準を示す貴重な資料です。


▲このページのトップへ